さて、そんなこんなで何とか教習所にたどり着くことが出来、ギリギリ間に合ってはいませんが彼女の教習を見学させてもらうことが出来ました。
ということで、2限連続の技能教習の1時限目。
引き起こし&取り回しです。
まずは諸々の説明を受けて、引き起こしから。
予想はしてましたが、まぁ全然起きません笑
車体の下に体を入れてはいますが、そこから持ち上げられない。
結局、教官に手伝ってもらって引き起こしていました。
事前に動画なんかで調べてはいたみたいですが、実際やってみると想像していたよりも大変だということに気づいたようです。
結局バイクを起こせないまま取り回しに。
8の字をゆっくりと回っていきます。
こちらは恐る恐るですが何とかクリアできたようで、私もホッと胸をなでおろします。
ただ、滅茶苦茶危なっかしい笑
そして早くも乗車して発進と停止!
彼女(身長153cm)が教習所に通うにあたり足つきを非常に気にしていましたが、入所前に買った厚底ライディングブーツ(約4㎝)のおかげで両足とも踵まで設置しており、CBのシート高であれば大丈夫そう。
ただ、見てるこちらは立ちゴケしないかとヒヤヒヤもんです汗
彼女はそんな私を尻目に柵にくくりつけたタイヤに向かってゆっくりと発進。
タイヤにぶつかったら後退してまた発進をしばらく繰り返し、1時限目は終了。
休憩しながら感想を聞くと、
「想像では自転車よりもちょっと重いくらいかな~と思っていたんだけど、あれはヤバい」
とのこと笑
やはり想像していた以上に車体が重たかったようです。
てか、
「そんな軽いバイクねぇわ笑」
私なりのアドバイスなんかもしたかったのですが、そういったことは教官が教えているはずなので、私の出る幕ではないと思い止めました。
手取り足取り教えるよりも自分で体得していかなければならないものだと思うので、あえて口は出さずに2時限目を迎えました。
2時限目はコースに出て、発進と停止を繰り返しながら外周を回るようです。
ただ、クラッチ操作がおぼつかないため発進が非常に不安定。
・・・と思ったらガッシャーン!
最初の転倒です。
そして右手を離せないためアクセルを捻ってしまいウォォーン!
エンジンガードのおかげで車体の下敷きにはならずに済んでいますが、その後も何度もガッシャーン!ウォォーン!を繰り返し、なかなか前に進めず外周を回れません。
今、彼女はどんな気持ちで倒れたバイクを起こしているんだろう。
その引き起こしも自分一人では出来ず、毎回教官に手伝ってもらって申し訳ないとか情けないとか思っているのかな。
もう一人の教習生(こちらも女性)が外周をスイスイ走っているのがやたらと目につきます。
正直、見てるのが辛かった。
代われるものなら代わってやりたいと思いました。
ただ、私が代わってやることは出来ません。
これは彼女の免許なのだから、彼女が自分やらなければならないし壁を自分で乗り越えなければ彼女自身の成長にも繋がらない。
ケガをしないようにと祈ることしか私には出来ません。
そして教習が終わったら、全力で彼女をねぎらいの言葉をかけてあげようと思いながら走る彼女を見つめていました。
そうこうしているうちに少しずつですが発進と停止にも慣れてきたようで、外周をスムーズに回れるようになってきました。
すると教官から「ギアチェンジしてみましょうか」との声が。
「はいっ!」
と彼女は答え、ギクシャクしながらも2速、3速とギアを上げていきます。
回転数が合ってないとかギア上げ損ねてるとか、そんな事はどうだっていい。
どんどん新しいことにチャレンジする。
そして失敗して失敗して、そこから試行錯誤しながら少しずつ成長する。
彼女の姿を見ていて、忘れかけていた大切なことを思い出したような気がしました。
彼女を励まそうとかアドバイスがいいなと思って見学に来た私の方が彼女に教えられているような気持になりました。
教習が終わり、帰ってきた彼女を労おうとした私よりも先に
「いっぱい転んじゃった~!でも楽しかった!!」
と楽しそうな彼女の声。
「でもケガがなくて良かったよ。ホントにヒヤヒヤしてたからね笑」
また見学させてもらおうと思いながらそう返した直後に、リュックの中に放置されたまま忘れられていたアクションカムの存在を思い出しましたとさ笑
ちなみに、彼女が入所前に買ったライディングブーツがこちら。
[rakuten:ladies-baico:10023884:detail]
説明にもありますが、足つきに不安のある女性のためのライディングブーツ。
シフトカバーはもちろん、ヒール部分にはシフトペダルの操作がしやすい加工もされていたりします。
私も厚底でないものを使っていますが、コスパは非常によろしいかと思います。
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